ジャン・クロード・ボワセ

フォグ・マウンテン
Fog Mountain


カリフォルニアのテロワール×フランスの技が生み出す、新たなスタイルのワイン

フォグ・マウンテン Fog Mountain













ブルゴーニュの巨人 ボワセ・グループ

「フランス・ワイン業界のヌーヴェル・ヴァーグ(新たな波)」 1961年にブルゴーニュに設立された、若い会社でありながら、急成長を遂げたボワセ・グループはこのように形容されます。
今やブルゴーニュ最大にして、フランスの他地域、アメリカ、カナダ、イギリスと世界各国に畑、ワイナリーを運営する一貫して自然栽培に注力し、グローバルに展開してきたボワセグループ。

一方で、ワイン業界において、環境問題の観点から、自然栽培をグローバルに推進してきたことでも知られています。.オーガニック栽培、ビオディナミ栽培に注力し、フランスのドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレや、アメリカのデローチやレイモンドヴィンヤードなど、所有するすべてのワイナリーがオーガニック栽培とビオディナミ栽培を実践しています。

その根底にある哲学は、ブドウ栽培家としての、土地への感謝を持ちながら、その特徴を十二分に引き出したワイン造りでした。

「ネイティヴ・アメリカンに伝わることわざを耳にした時、その深い言葉に胸を撃たれました。『我々は、先祖からこの大地を受け継ぎ所有しているのではない。我々は、この大地を子孫から借りているのだ。』特にブドウ畑が全ての元となっている、我々ワイン生産者にとって、この言葉は重く、強い意味を持ちます。」ジャン=シャルル・ボワセ氏はこのように語っています。

ワイン産地としてのカリフォルニア

アメリカのワイン生産量は、世界第四位。そのうち80~90%を生み出すのがカリフォルニア州です。
生産地域は非常に広く、海岸沿いのノース・コースト、セントラルコースト、サウスコースト、内陸に広がる最大面積のセントラルヴァレー、そしてジンファンデルで有名なシエラネバダ山麓…多種多様なテロワールが広がります。
また、生産ワインの種類も、家庭用大量生産ワインから、オーパスワンに代表される高級ワインまで幅広く見られます。

ボワセグループは2003年以降、カリフォルニアで様々なワイナリーを傘下に収めながら、自然栽培に特化したワイン造りを主導してきましたが、ブルゴーニュでの経験から、カリフォルニアの中でも、有名・無名にこだわらず、ブドウ品種が適正なテロワールを得ているかどうか、そのブドウが自分たちのスタイルに合うか、この点を重視するようになりました。その中で、キーになったのは、カリフォルニア名物である霧です。

霧に沈むゴールデンゲートブリッジはサンフランシスコ観光のハイライトの一つで有名ですね。
太平洋に面したカリフォルニア州のそばを、アラスカから流れてくる寒流が通っています。凍るように冷たい海と、暑い空気が出合うことで、霧が発生します。海の上に発生した霧は、陸地が温まるにつれ、陸地へと流れていきます。この霧が、太陽の光をやわらげ、冷涼な空気を保ち、適度な湿度ももたらします。霧はブドウが完熟する上で理想的な条件を整えてくれるのです。

霧が立ち込める朝は、たとえ真夏でも上着が欲しくなるような、心地よい冷涼な空気。日中強い日差しが射せば霧は消えます。昼夜の寒暖差の大きさは、エレガントなワインを造る上で外せない条件です。

フォグ・マウンテンは、この上質なカリフォルニアワインを造る上で欠かせない「霧」をテーマに生み出されるシリーズです。

基本的にカリフォルニアは地中海性気候で、雨が少ないうえに冬に集中して降るため、ブドウ栽培中に天気に悩まされることがあまりありません。雨が多いと、様々な病気が蔓延し、その対応に悩まされるのですが、カラリとした空気、抜けるような青空の元、ブドウはストレスなく、健康に育っていきます。
病気が少ないと薬剤などを使う必要もないので、ブドウ栽培においても自然派栽培の導入がしやすいところも特徴です。

この気候条件の良さに加え、霧の恩恵を受けることで、カリフォルニアの偉大なワインが育まれているのです。


フォグ・マウンテン醸造チーム

フォグ・マウンテンのシリーズを手掛けるのは、二人の醸造家です。
このシリーズのコンセプトに合うように責任をもってワインを仕上げていきます。

ステファニー・プットナム Stephanie Putnam カベルネ&シャルドネのスペシャリスト
北部カリフォルニア出身。U.C.デイヴィス校で醸造学を学び、カリフォルニアで屈指の醸造家の一人として知られています。
ボワセグループの前は、カルトワインの一つとして名高い「ファー・ニエンテ」で8年間醸造家として働き、「カリフォルニア最高峰のカベルネとシャルドネ」を手掛けました。
その前は、安定した品質で知られるヘス・コレクションのチームの一員としてワイン造りに携わっていました。
彼女の手掛けたワインは、ワイン・スペクテイター誌とワイン・エンスージアスト誌においてTOP100の一つとして選出され、さらに「カベルネ・ソーヴィニョン・オブ・ジ・イヤー」にも選出されました。
まさに名実ともに「カベルネのスペシャリスト」と言えます。


ブライアン・マロニー Brian Maloney ビオディナミ栽培&ピノ・ノワールのスペシャリスト ソノマカウンティーに生まれ、ワインに熱中する祖父の影響を強く受け ワインに興味を持ちます。 最初はブドウ畑からキャリアをスタートしました。土地勘もあり、テロワールに対する洞察に優れていた彼は、瞬く前に知識と経験を蓄えてゆき、ボワセグループのアメリカにおけるビオディナミ栽培の中核的な仕事に携わるようになります。 ことのほかピノ・ノワールに強い思い入れを持つ彼は、醸造にかかわるようになると、そこでも才能を発揮するようになりました。初めて手掛けたワインがワイン・スペクテイター誌とワイン・エンスージアスト誌において90点を獲得します。 その後ボワセグループの中核ともいえるニュイ・サン・ジョルジュ(フランス・ブルゴーニュ)のセラーでも醸造を任されます。この時グレゴリー・パトリア氏(ドメーヌ・ルロワで栽培・醸造に携わった栽培家、醸造家)の下で深い知識と経験を得ます。まさにピノノワールのスペシャリストとしてのキャリアを着実に積んできた人物です。

フォグ・マウンテンのワイン

ぶどうは、ボワセグループの考えに賛同する、自然農法の栽培家から注意深く選定された果実を使用します。

ソーヴィニョン・ブラン輝きのある淡い黄金色。ゴールデンデリシャス種のようなリンゴ、パッションフルーツ、ハーブのアロマ。上品で柔らかい酸味、ふくよかな甘みが口の中に広がり、口の奥にすっと消えていくような、滑らかな質感がある。辛口のフレッシュな味わいと、複雑味を楽しめるワイン。シーフード料理、鶏肉料理、パクチーやレモングラスを使ったエスニックハーブの料理など合わせるのがおすすめ。


シャルドネ淡い黄金色の色調。トロピカルフルーツのアロマ、レモンなどの柑橘類、完熟したリンゴ、アーモンドなどナッツを思わせる香ばしい香りも感じます。
口に含むと、香と同様に華やかな果実味、パイナップルを思わせる香りとナッツの香ばしいニュアンス、そして口を覆うような滑らかな質感が感じられます。
万能使いできるタイプのワインです。シーフードはもちろん、鶏肉や豚肉などの主菜とも併せられます。
ワイン単体でアペリティフとして味わうのもお勧めです。

カベルネ・ソーヴィニョンボトルのコルクを抜くと同時に、華やかな香りが溢れます。色は明るいガーネット、カシスやラズベリー、ブルーベリーのアロマにクローヴのようなスパイスを感じます。
口肉含むと、赤スグリやカシスのような小さなベリー類果実を思わせる風味と、ミネラル感のある味わい、徐々にチェリーの風味や、紅茶を思わせる上品なタンニンと余韻も感じます。牛肉や豚肉、鶏肉など、肉料理全般におすすめのワインです。芳醇な果実味を活かすよう、塩・胡椒でシンプルに仕上げた料理や、赤ワインソースなどがお勧めです。

ピノ・ノワール明るいルビー色の色調。チェリーやストロベリー、ラズベリーを思わせる魅力的な香り。僅かにナツメグやリコリスを思わせる、スパイスの要素も感じます。
味わいは甘味と酸味のバランスがとれており、赤スグリやチェリーのような赤系果実を思わせる風味、後味にブラウンシュガーのような奥深い風味を感じます。ミディアムボディの味わいで、余韻にも芳醇な、瑞々しい果実を感じます。牛肉や、カモ肉の料理がお勧めです。フルーツを使ったソース(オレンジソースなど)と良い相性を見せます。

フィールド・ブレンドレッド・ブレンド・ワインは、赤ワイン同士をブレンドして作られるタイプ。これまで単一品種100%が主流だったアメリカですが、食事との相性を考えて造られたこのスタイルが今ブームとなっています。多くのワイナリーが、独自の味わいを表現したレッド・ブレンドをリリースしています。美しいクリムゾンレッドの色調、ダークチェリーの瑞々しい果実味に、スターアニスや白コショウのニュアンスを感じるスパイシーなアロマが最初に感じられるが、追いかけるようにストロベリーやラズベリーのチャーミングな香りが華やかに漂う。
バランスの良いミディアムボディで、口に含むとヴェルベットのような滑らかな質感。余韻が長く楽しめるワイン。料理に万能使いできるタイプ。肉料理、BBQなどはもちろん、スパイスを使う中華料理やアジア料理とも相性の良い、使い勝手の良いワイン。

メルロ色調は明るいガーネット色。ダークチェリーやプラムなどの黒系果実の甘い香りが印象的。コーヒーやチョコレートの香りに、バニラの香りやグローブのようなスパイシーさが混じる。
口に含むと、香りと同じく甘く凝縮した果実味が広がり、フレッシュだが優しい酸が味わいを引き締めている。樽由来のバニラやココアなどのスパイシーさにオレンジピールや紅茶などの複雑な味わいが混じり、長い余韻が楽しめる。タンニンは穏やかで、フルーティーさとボリューム感がある味わい。
肉料理全般と相性がいいが、豊富な酸味があるので脂が多い牛肉のステーキと合わせたい。フルーティーなタイプなので、シンプルな味付けがオススメ。




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