中世の竜退治伝説にちなむ土地にある「太陽の畑」と呼ばれた類まれな粘土石灰質土壌は、サンテミリオンのしなやかさとポムロールのリッチな味わいを併せ持つ、素晴らしい条件を持ちます。

その起源は、なんとローマ帝国統治時代、A.D.１世紀まで遡ります。この頃既にポテンシャルを見いだされ、ブドウ栽培が始まりました。文献には「CAP DORO」の名で記されています。

※サン・ジョルジュ・サン・テミリオンは、サン・テミリオンの衛星地区の一つですが、サン・テミリオンに隣接しておりとても小さなAOCです。

収穫は、ほとんどが手摘みで行われ小さなバスケットに入れてブドウの皮が破砕しないように扱います。そのまま大きなバスケットに詰め替えることなくタンクまで持っていき、ブドウの自然の重さで発酵まで進みます。その後丁寧な作業の元マロラクティック発酵まで行います。

ワインは、メルローらしいジューシーな果実味が豊かで、タンニンはソフトでしなやか。しっかりとしたフルボディのタイプですが、果実味と口当たりしなやかなアタックで若くても美味しく飲める、また熟成により複雑な香りが楽しめるワインです。