ジャック・ボラン・ブラン・ド・ノワール
JACQUES BOLLAND BLANC DE NOIRS

ボラン家は1660年からコート・デ・バール地方でワイン造りを続けてきた家系であり、現在11代目がその伝統と卓越へのこだわりを継承しています。自社畑を持つ栽培醸造家として、6ヘクタールのブドウ畑に情熱を注ぎ、質の高いシャンパーニュを生み出しています。持続可能なシャンパーニュ造りを目指し、TERRA VITISおよびHVE（高環境価値）認証のもとで生産され、その品質の高さから、フランス国内外でその存在感を放っています。
メゾンは、消費者や次世代のために、常に責任ある選択を行い、持続可能な取り組みを進めています。土壌の活発な生態系がブドウ樹に自然の防御力を与え、ブドウ樹の自然な防御機能を最大限に引き出す最良の方法を探求し、必要最小限の介入にとどめています。植樹からボトル詰めに至るまで、すべての生産過程が公認の独立機関によって厳格に管理されています。

コート・デ・バールの穏やかな丘陵地帯は、全体の85%がピノ・ノワールで覆われています。この地は、モンターニュ・ド・ランスやヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブランなどシャンパーニュの中心部から南東に約90キロメートル離れた場所に位置し、ピノ・ノワールの栽培に注力した大規模なぶどう栽培地帯を形成しています。コート・デ・バールの風景は、マルヌ県の白亜質地帯が波のように広がる平原に、谷が複雑に入り組んだ地形で、斜面には美しいぶどう畑が広がっています。シャンパーニュ中心地よりも南に位置しているものの、標高が約100メートル高いため、年間の平均気温は約10℃と冷涼で、降水量も多い傾向があります。
この地域の土壌は、シャブリ地区と同じ「キンメリジャン」と呼ばれる土壌が広がり、白亜質の基盤層の上に形成されています。ブルゴーニュのシャブリ地区と似た土壌でありながら、さらに冷涼な気候がピノ・ノワールの栽培に理想的な環境を提供し、その冷涼な気候がもたらすピノ・ノワールは、ほかのシャンパーニュ銘醸地と比べても果実味が美しく豊かで、バランスのとれたエレガンスを備えています。

このシャンパーニュは、コート・デ・バールの象徴ともいえる「ブラン・ド・ノワール」です。100%ピノ・ノワールのみで造られ、地域のテロワールが豊かに表現されています。
香りは複雑で、アーモンドやヘーゼルナッツ、オレンジやドライフルーツ、さらには黄果実のコンポートの香りが重なり合います。口に含むと、柔らかで繊細な味わいが広がり、細かな泡はクリーミーさを保ちつつ、豊かなアタックが丸みを帯びた味わいへと変化します。トーストしたパンとマルメロジャムの調和が見事に引き立つ、美しい骨格と豊かな風味が特徴です。
ラベルもまた、黒と金のラベルでシンプルさとエレガンスが表現され、フランスならではの贅沢さ、シックでクラシックなスタイルを際立たせています。コート・デ・バールの伝統と洗練が融合した一本として、特別なひとときを演出してくれるシャンパーニュです。