≪６００年の歴史と情熱≫
ジスクールは、１４世紀にまで遡る、非常に長く豊かな歴史を誇っており、ルイ14世にもワインを献上していた由緒あるシャトーです。
メドックでも最大級の２４０haもの広大なブドウ園をもち、華壮麗なシャトーは、広い森と湿度と風を調整する人口湖をもつ美しい公園の中にあります。
１５５２年、ボルドーの豊かな毛織物販売業者であったピエール・ドゥ・ロムがこのジスクールの貴族の邸宅を買い、周辺に広大なブドウ園を造り、初期のブドウを植えたのです。
その後、ブドウ栽培事業は成長を続け、１９世紀には、プロミ家、ペスカトール家、クリューズ家の推進の下で整備が行われ、ジスクールは最も強力な切り札を手にしました。

≪偉大なワインの塊≫
収穫は手摘み。容量の小さいカジェットに入れられたブドウは、醸造所まで運ばれて選果され、除梗・破砕を行った後、ステンレスタンクとコンクリートタンクの中で醸造が行われます。
約28～30℃でアルコール発酵を行い、果皮浸漬を行った後、4分の1は樽内で、残りはタンクでマロラクティック発酵を行います。タンクでマロラクティク発酵を行ったものも、終了後は樽に入れられ、合計18～24ヶ月の間、高級オーク樽で熟成されたワインは、数カ月を経てあらゆる複雑さを獲得し、黒い果実とスパイスの香り、気のタンニンを巧みに結合させて、最高のバランスを生み出しています。
また、このグラン・クリュの醸造において重要な過程であるアッサンブラージュには、醸造長とスタッフの非常に鋭い感性が集約されています。