ブドウは、ブルゴーニュ南部に広がるマコンやボジョレーといった地域の他に、ロワール、ラングドックなど他産地から生み出された品質の高いブドウも使用します。ブドウの産地がブルゴーニュだけでなくフランス全土に散らばっているため、より広域の「ヴァン・ド・フランス」という位置づけになってしまいますが、それぞれの産地のブドウが生み出すワインの特徴を組み合わせることで、生粋のブルゴーニュの醸造家が納得できる品質のピノ・ノワールとシャルドネを造りだすことができました。
「ヴァン・ド・フランス」とは、2010年から使われるようになった新たなカテゴリーで、フランス国内で収穫されたブドウであれば、どの地域の畑のものでもブレンドすることができるという、きわめて自由度の高いものです。

彼は5年間学んだ後に、家族のドメーヌへ参加し、そこで1年間経験を積みました。さらに様々なことを学ぶため、彼は世界の様々なワイン造りを学ぶべく、若くして武者修行の旅にでました。様々な場所でワイン造りに携わりながら転々とし、例えば同じシャルドネ、ピノ・ノワールであっても、産地、土壌、気候、標高など複数の条件でどういったブドウになり、どのような味わいのワインになるのかを身をもって学びました。
2011年に、彼は再び家族のドメーヌへ戻り、そこで経験を活かしながらワイン造りに励んでいます。一方で、伝統的なブルゴーニュの枠にはまらない、革新的なワインを生み出しています。