シャトー・ヴレ・クロワ・ド・ゲの歴史は19世紀に遡ります。当時このシャトーを切り開いた、ジョセフ・ブリッソンが買ったのは、非常に優れたブドウ畑として知られる「Domaine des Grands Champs（ドメーヌ・デ・グラン・シャン）」でした。

1949年に、ギシャール家がこの素晴らしい畑を持つシャトーを購入しました。その時、シャトー名は「クロワ・ド・ゲ（Croix de Gay)」でしたが、その後に隣人が既にこの名前をワイン名として登録していたことが発覚します。

やむなく、ギシャール家はVray（本当の）という言葉を前に付け、シャトー・ヴレ・クロワ・ド・ゲとしてリリースされました。
当時は「Vraye Croix de Gay」の名で売られていました。
（1970年からVrayと、eが取られ、現在の形になりました。）

シャトー・ヴレ・クロワ・ド・ゲの畑は僅か3.67ですが、ポムロールの特徴をよく表現した鉄分混じりの重粘土土壌を主体に、砂利質・砂質の水はけの良い土壌を持ちます。
8割方がメルロ種、残りの部分にカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニョンが植えられていました。

今は、よりポムロールの特徴を表現できるようカベルネ・ソーヴィニョンを徐々にカベルネ・フランへ転換しています。