シャトー・メイネイ
CHATEAU MEYNEY

格付シャトーに拮抗するサン・テステフの歴史あるシャトー

メドック・サンテステフ村のクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルに格付けされるシャトー。長命なワインとして知られており、ワインはボディの強さよりもエレガントでクラッシックなバランスの構成をもち、シルキーなタンニンが特徴的です。

フェラン・セギュールの歴史は、18世紀末に、故郷を離れボルドーへと移り住んだ若きアイルランド人ワイン商バーナード・オフェラン（仏語でベルナール・フェラン）に始まります。
彼は移住後、ボルドーワイン取引業界の重鎮、ダニエル・ゲスティエ氏の娘と結婚したことを機に、 義父の豊富な知識と経験に支えられワイン造りの分野へ参入しました。

1805年にはサンテステフ村に位置するクロ・ド・ガラメイを、そして1810年にはドメーヌ・セギュール・ド・カバナックを購入しました。

1841年、ベルナールの死後、息子のフランクがこの広大なドメーヌを引き継ぎました。
この時、ふたつのシャトーは統一され、「シャトー・セギュール・ド・ガラメイ」となりました。
フランクはサン・テステフの村長を務めた程に地元で厚い信頼を集めていました。

20世紀初頭、「シャトー・セギュール・ド・ガラメイ」はあらたにフェラン家の名を冠したものへと 変更され、「シャトー・フェラン・セギュール」となりました。

モンローズやカロン・セギュールに隣接する絶好のテロワール

シャトー・フェラン・セギュールのブドウ畑は面積70ヘクタール。サンテステフ村のなだらかな丘陵および台地に広がる粘土質・礫質の土壌です。
畑は河口近くに位置しており、過度な厳寒や度々観測される夏の猛暑から守られています。

その畑はサンテステフのテロワールの複雑性の好例というべきもので、 数十万年も昔に河の流れによって堆積した礫（小石）が厚い層を形成しています。
サンテステフ地区の大部分には、河原石、特に粘土質砂まじりの礫（粘土質・礫質）から成る、 なだらかな起伏のある風景が広がっており、土壌に適した品種が栽培され、優れたワインを生み出しています。
畑は4つのグループに大きく区分され、シャトー・モンローズやシャトー・カロン・セギュールのブドウ畑に隣接して広がっています。
メドックらしい栽培比率の構成で、カベルネ・ソーヴィニヨン58%、メルロ39%を主体とし、 そこにカベルネ・フランとプティ・ヴェルドがそれぞれ1.5%ずつ加えられ、味に複雑さを表現します。