現当主のベルナドットは、このアンデレの娘です。彼女は協同組合への販売をやめ、夫のジョゼフと共に100％自分たちの手によるワインを作り始めました。
もともと品質の高かったブドウから作ったワインは、たちまち買い手がつき、シャトーの運営は徐々に軌道に乗ってきました。
現在では、畑を拡張し、さらに隣のカスティヨンにもシャトーを設立、異なるタイプのワイン造りにも挑戦しています。

規模は大きくなってもワイン造りは変わらず、一家総出で働いています。

コート・ド・フランは、ボルドーの栽培地域の中で最も東にあります。ぶどう畑はボルドー市から北東に約50kmのところに広がっています｡ジロンド県の中でも最も標高が高く、イール川とドルドーニュ河の間に位置し、風通しが良く、日照に恵まれ、雨は少なく、その気温はメルロのゆっくりとした成熟に最適です。

土壌は全体的に粘土質か粘土石灰質で、その下には泥灰、ヒトデ石灰岩、粘土質の層が広がり、根を深くはることができます。この畑のぶどう樹は乾燥に強く、地中深くから複雑な栄養素を吸い上げることができ、これがワインに複雑さを与えます。