ブドウ畑
ブドウ畑は、Bas-Armagnacというエリアの丘陵地帯に広がっており、丘の上に醸造所があります。畑はおよそ30ヘクタールの広さです。土壌はシルト（泥や堆積岩で構成された土壌）と砂質の痩せた土壌で、「野生の砂」と呼ばれる典型的なアルマニャックの土壌です。 この土壌は、農業には全く向いていませんが、ワイン造り用のブドウ、特に白ブドウに適した土壌で知られます。ブドウは凝縮度が高くなり、香り高く引き締まった酸を持つ果実を生み出します。 ドメーヌでは土壌に合わせてブドウを栽培しているため、90％が白ブドウ、10％程度が黒ブドウです。 白ブドウはコロンバール、グロ・マンサン、プティ・マンサン、そしてシャルドネを栽培しています。 黒ブドウはタナ、メルロ、シラーを植えています。

フランス政府認定の自然栽培
2000年から畑では対処療法（リュット・レゾネ）を取り入れ、化学肥料や農薬、除草剤の使用は、被害があった時を除いて極力使用しないという方針にしました。
その後も環境への影響を抑え、持続可能な栽培を行うため、自然栽培に注力し、2020年11月には、フランス農業・食糧省の企画であるHVE(Haute Valeur Environnementale）の最も厳しい Niveau 3を取得しました。

ドメーヌ・ド・ミセルのワイン造り
ドメーヌでは年間30万本を生産しますが、90％が白ワインで、残り10％がロゼと赤ワインです。

シュヴァリエ家が管理を初めたとき、まず近代的な醸造設備を揃えるところから着手しました。ワインの品質管理のため、全行程で温度管理が可能な体制になっています。 収穫の目安は、ブドウの粒を噛んでみて、その成熟具合で判断します。収穫されたブドウは低温で醸しを行い、ブドウのアロマは活き活きした味わいを引き出します。 発酵後、ワインは澱とともに3～6か月一緒にしておき（シュール・リー）、ワインに深みを与えます。